【成田祇園祭】

成田祇園祭は夏の訪れを告げる毎年行われているお祭りで、2018年も開催されます。

成田山新勝寺のご本尊不動明王の奥之院に奉安された大日如来に

五穀豊穣万民豊楽所願成就を祈願する成田山祇園会と、

成田山周辺の町内が一緒に行う夏祭りです。

 

彫刻や装飾で作られた見事な山車と屋台が3日間成田山表参道などを

巡行する姿は、活気にあふれています。

夜間はお昼とは異なり、山車がライトアップされます。

お昼は暑くで外に出たくない方は、夜も幻想的なお祭りを楽しむことができます。

より楽しんでいただくために、2019年の日程や歴史について紹介していきますね。

夏の風物詩の成田祇園祭に足を運んでみてください。

 

(薬師堂前 幸町の山車 成田祇園祭2017 初日 00004)

日程

千葉県成田市で行われる、成田祇園祭は毎年7月の3日間にわたって

成田山新勝寺で開催される歴史のあるお祭りです。

毎年7月7日に一番近い金曜日から日曜日までお祭りは行われています。

2019年の日程は、7月5日(金)~7日(日)です。

今年の当番町は田町、警護は東町です。

 

2019年も例年と同じく、成田祇園祭の初日の午後1時30分から、

大本堂前で安産祈願と鏡開きが行われ、山車と屋台が共演する総踊りが奉納されます。

総踊りは、成田山交道会の若者頭と副頭の合図で一斉に始まり、

お囃子にあわせて踊りだします。

 

祭りの2日目の午前9時からはJR成田駅前広場でも、

総踊りが行われたあと、お神輿に続き山車と屋台が練り歩きます。

 

最終日の午後1時からは、総引きが行われます。

午後4時30分からは大本堂前で、神輿還御式が行われたあと、再び総踊りが披露されます。

山車と屋台

幸町、花崎町、田町、本町、仲之町、囲護台三和会、土屋、成田山交道会の8町内の

山車、東町、上町の2町内の屋台があります。 

成田祇園祭の屋台とは、山車の種類のことで、山車は歴史上の人物をモチーフとした

人形が乗っているものを指し、屋台は人形が乗っていないものを指します。

 

成田山交道会の人形は、日本武尊です。

仲之町は神武天皇であったり、山車によって乗っている人形は異なっています。

また、東町は人形は乗っていませんが、屋台の四方に、獅子鳳凰恵比寿大黒登り龍

の彫刻が施されて威厳に溢れています。

上町の屋台も、江戸時代の後期に造られた彫刻踊り屋台で歴史のあるものです。

歴史(由来)

節分の日によくテレビで、成田山の豆まきが映っていませんか。

成田山祇園祭りは、千葉県成田市にあるその成田山新勝寺の祭礼行事です。

1721年から約300年の歴史があるお祭りです。

成田山新勝寺は、平将門の乱で混乱の最中、弘法大使の空海が作った

不動明王をもって京都から成田山まで来て、戦乱が終わるように祈願したことから始まります。

 

祇園祭というと、京都の祇園祭を思い出す方も多いと思います。

名前の由来は、京都の八坂神社が神仏習合の時代に、比叡山に属して祇園社と

呼ばれていたことに由来します。

 

明治の神仏分離令により、現在の八坂神社の祭神はスサノオノミコトですが、

祇園という名前は仏教由来です。

ですので、成田山祇園祭は真言宗のお寺の行事なのに、お神輿があり、

お神輿には、神様ではなく大日如来が乗っています。

まとめ

成田祇園祭は、山車や屋台だけではありません。

最終日に行われる総引きと総踊りの迫力は見るものを圧倒させます。

総引きは、山車と屋台が集まって、お囃子と掛け声に合わせて、

綱に引かれて成田山の坂道を登ります。

総踊りは、山車や屋台がそれぞれにお囃子を奏でて、踊りを披露するイベントです。

 

成田祇園祭の総踊りは人数が多く、若者が元気に踊る姿は、私たちをも元気にさせます。

夏祭りのイメージをして、成田祇園祭に行くとあまりの、

迫力に驚かれること間違いなしでしょう。