夏になれば「あさり」の潮干狩りに行く方も、

たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

焼きこみご飯にみそ汁、

クラムチャウダーと調理方法がとてもさまざまに使えるあさり。

今回はその中でも、とてもシンプルで簡単なのに、

おいしいあさりの酒蒸しのレシピをご紹介させていただきます。

・あさりの選び方

あさりを選ぶときのコツですが、

貝殻の模様がはっきりしていて黒っぽい色のものを選んでください。

茶色っぽくなっているものは鮮度が落ちてしまっています。

また、口が固く閉じているもの、水管をだしているものも新鮮な証拠です。

調理前の準備

調理をする前に、まずあさりの砂抜きをします。

海水ほどの塩水(水500ccに対し塩小さじ1杯)に

あさりが重ならないようにバットなどにいれてつけます。

 

暗いところの方が砂を吐きやすいので新聞紙などをかぶせて暗くします。

1時間くらいおいて、水道水で貝と貝を合わせるようにして洗い、ざるにあげます。

これで砂抜きはおしまいです。

もっとはやくしたい方は、塩水を40~50度にしてつけておくと

5~10分くらいで一気に砂を吐いてくれます。

・あさりの酒蒸しの作り方

あさりの酒蒸しの材料

あさり 200~300g

にんにく 1片

酒 70cc

サラダ油 大さじ1杯

しょうゆ 小さじ1/2~1杯

小口ねぎ 1/3束

 

・にんにくをみじんぎりにします。

・フライパンにサラダ油とにんにくを入れ、弱火で炒めます。

・香りがでてきたら、あさりをいれ強火で軽く炒めます。

・酒をいれ、ふたをして2分ほど蒸し焼きにします。

・あさりの口が開いたらしょうゆ、切った小口ねぎを入れて軽く混ぜ合わせます。

これで完成です。

 

バターやレモン汁をいれてもおいしくいただけます。

一緒にエリンギやイカも酒蒸しにして、食感を楽しむのもオススメです。

調理中にでただし汁を捨ててしまっている人もいるかもしれませんが、

このだし汁にもあさりの旨みと栄養がたっぷりですので、

捨ててしまってはもったいないです。

このだし汁もスープなどにすると、

あさりがなくてもあさりの味がしっかりでています。

 

残ったら翌日のごはんにパスタにしたり、ピラフにしたり、

リゾットにしたりとアレンジ方法もたくさんあっていろいろな食べ方ができます。

 

【おつまみに】あさりの酒蒸し

・意外と知らないあさりの栄養

みなさんはあさりには、どのような栄養素が含まれているかご存知でしょうか。

あさりは調理方法や保存の仕方で、味も摂れる栄養も変わってしまうんです。

実はあさりはその小さな見た目からは想像もできないくらい、

たくさんの栄養が含まれています。

 

まず、カルシウムやカリウム、亜鉛、鉄分といった

ミネラルがたっぷり含まれています。

ビタミンB12の100gあたりの含有量はなんと貝類の中では1位なんです。

頭痛、めまい、吐き気、息切れ、動悸などを引き起こす貧血や

神経痛などに効いてくれるのがビタミンB12です。

他にもあさりは肝機能の促進を手伝ってくれて

アルコール障害を改善してくれたり、

血液をサラサラにしてくれる効果、さらに美肌効果まであるんです。

旬の2~4月、9~10月に栄養が高まるといわれています。

どうしても赤ちゃんに栄養を送るために貧血気味になってしまう

妊娠中の女性にはオススメしたい効能がたくさんです。

 

しかし、栄養もありおいしいからといって

あさりを食べ過ぎてしまうのは実はよくありません。

1日に男性で200g、女性で270gまでといわれています。

これ以上食べてしまうと鉄分の摂りすぎとなってしまいます。

 

あさりに含まれる鉄分はヘム鉄といい、

これが肝臓にたまると肝臓がんの発生につながってしまいます。

さらに血液に流れ出すと、老化を招く原因にもなってしまうのです。

食べすぎには十分注意して体にいい栄養だけを摂れるように気をつけてください。

・まとめ

あさりの酒蒸し、いかがでしたでしょうか。

簡単に作れて、だし汁まであさりのおいしさを味わうことができるのが酒蒸しです。

いままで酒蒸しにして食べたことがない人も、ぜひ一度挑戦してみてください。